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投棄された大量の廃棄物。漂う腐敗臭。
ダストシュートに飛び込んだまでは良かったが、
その先に待っていたものは巨大なA.N.M.Cだった。
「く…ッッ、この…!! 離しなさい…!!」
焼却場に投棄されたゴミを強大な吸引力で引き寄せ、なりふり構わず口に運ぶ。
そんなゴミの山を根城にしたNMCとの戦い。
"気を抜けばあの大きな口に吸い込まれる!"
私は腐臭に耐えながら引き金を絞り続けた。
だが戦いに手応えを感じ始めていた矢先、
予測だにしない攻撃に見舞われる。
巨大な舌、4〜5Mはあるかと思われる巨大な舌が突然顔を覗かせ、
私目掛けて飛んできたのだ。
不意を突れそのまま長い舌に巻かれた私は、悪臭漂うクリーチャーの口の中へ。
腐った魚が焼け焦げたような臭の中、吟味するように舌で撫で回される体。
"もうダメ…!!" こんな最後は―――嫌!!
そう思った時、突然目の前に光が差し込む。
息絶えるまで二度と開く事が無いと思われた口が、開いたのだ。
咄嗟にクリーチャーの口から脱出を試みる。
が―体は言う事を聞かない。
「カラダが…熱い!」
アドレナリンの大量分泌、PEの上昇、眩暈―。
NMCの舌から分泌される成分が私を異常な興奮状態へ。
そんな体の変調に戸惑っている間にも、舌は再び蠢き始める。
だがそれは―捕食とは無縁の動きだった。
「あ……、アァ……ッッ!」
NMCの意志か、或いはミトコンドリアの戯れか―、
クリーチャーは私を弄び始めた。
私を頭から口に含んでは舐め、足から含んでは舐めを繰り返す。
最初は分らなかったが、明らかに性行為を意識したその動き。
生物の本能が、私の女としての本能が…言葉無き生物の意志を汲む。
雄の、性的なアピールを。
「……ン…」
私の両肩を上唇で支えると、
両脚の間にある舌をゆっくり押し上げてくるクリーチャー。
加減を考え、私が丁度口と舌の間に挟まった所で、
一気にその舌を前後させる。
「ッッ……、アァァ…ッッ!!」
無数のイボで構成された舌に、潤滑油の如くネットリとした唾液。
コリコリとした感触の肉厚なイボが、私の股下で、スノコの様にリズミカルに動く。
早く、遅く、数メートルのストロークで。
何度も何度も、繰り返し繰り返し、
それが私の濡れた股の下を―行く。
「ッッアアッ…!! もうダメ……ッッ…、ァア…ッッ!!」
ゴミの山でNMCを相手に絶頂―。
極度の興奮状態のせいか嫌悪感すら希薄。
それどころか次第に抵抗感は薄れ、大胆になってゆく。
「ン…チュ…、あ…ッ、ン……ッ」
目の前にソリ起った舌に、自らの舌を這わせる。
自分の胸を揉みつつ、両脚の間の舌の動きに合わせて腰をクネらせる。
挙句騎乗位のつもりで腰を振り、カウガールの様にライド。
NMCの、熱い舌の上でだ。
こんな変態チックな行為なのに、
秘所を刺激する蜜な快感から逃れられない。
そんな興奮しきった私を濁った目で確かめると、
クリーチャーはより激しく舌を暴れさせた。
「アァァッ…♪ アァッ… ッン、ォ…アァ…、イイッン…ッのッ♪」
頭の中が真っ白になる瞬間、
私は舌の付け根から先端まで一気に滑り降ろされる。
「ッッ!! …ッアァァァーーーッッ♪★!ッッ☆!!」
イッた直後に再びイカされ―イク度にイカされる。
私は文字通り燃え尽きるまで舌に揉まれ続けた。
身動き一つ出来なくなるまで延々と。
結局、焼却場の中で数日を過ごした後、私は隙を見てその場を脱出。
かろうじて任務に復帰する事が出来た。
研究所はその後衛星の攻撃を受けたが
あのNMCはきっとまだ地下の焼却場に居るはずだ。
もし再びあのゴミの山に向かう機会があれば
その時はバッヂを置いて―?
そんな風に考えてしまう自分が居る。
いいえ、それは細胞の意志。私の心が望んだ事ではない。
火照る肢体にそう言い聞かせ、あの日の事を心の奥に押し込めた。
濡れた指先に力を込めて―。
END.
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